人生色々、みかんも色々
正月休み明け早々、風邪をひいてしまいました。
熱は無いにしても、朝起きた時の尋常じゃない喉の痛み、想像以上に体力を奪われる咳、何かに憑かれたんじゃないのってくらいの怠さ…毎度の事ながら、健康な身体ってシアワセだなと思う次第です。
世間では1970年ころのミニスカートばりにインフルエンザが大流行しているようですね。そんな流行りに乗っからないよう、みなさまもお気をつけください。
昔から風邪にはビタミンCを摂取するといいと言われてますね。私も、風邪をひくと、いくら食欲が無くてもビタミンが豊富とされる豚肉を使った料理(主にトンカツとかトンテキ)を、無理やりにでも貪ろうとする「ビタミンC信者」になるタイプです。
ビタミンが豊富と言われる食品で、恐らく日本で最も有名なのはやはり「みかん」でしょう。
丸っこいキュートなフォルムに、暖かみのあるカラーリング、上部にちょこんとついたヘタがなんともキャッチー。皮を剥くのは少々面倒だけど、リンゴや桃、マンゴー、キューイ等の皮が薄いヤツらに比べれば、剥き易さはフルーツ界でバナナと並んでトップクラス。
コタツの上に置かれたみかんに手を伸ばし、温々しながらそれを頬張る…なんて美しい日本の伝統文化なのでしょう。
そんなみかんについて、3~5年前にある噂を耳にしました。それは『みかんを片手から片手へ(両手間で)何回か投げつけると甘みが増す』という眉唾ものの噂。この噂を耳にして以来、私はこの「みかんぶん投げ」信者に転じておるわけですが、原理としては、みかんが手にぶつかった衝撃により傷むことで、みかんに含まれる酸味の成分(恐らくシネフリン)がその傷みを修復するために使用されるため、結果的に甘さが際立つとのことです。
しかし、先日ふと思いました。
よしんば、みかんをぶん投げたとして、そのみかんがぶん投げる前より甘くなったかなんて判らない。みかんの甘さなんて皮を剝いて食べるまで判らないと。それなら、皮向いた状態でぶん投げれば、と思いましたが、事後の惨状を考えるとそんなことは到底できるわけがありません。
そんなわけで、この噂はやはり眉唾ものということにしておこうと思う次第です。
「人生色々、みかんも色々」。
食べてみみなけりゃ判らない、やってみなけりゃ判らない。酸っぱいこともあるし、甘いこともある…まるで「人生」のようなみかん。
そんなみかんを、私は愛して病みません。例え風邪をひいていなくとも。
追伸 どうしてもみかんを甘くしたい方は以下のページをご覧ください。
小林農園|みかんを甘くする方法