マチェーテ


2005年に公開された「シン・シティ」を観て以来、ロバート・ロドリゲス監督の作品が好きになったわけですが、その監督の最新作「マチェーテ」。

公開前から観たいなーと思っていたわけですが、何故か私の住む町の近辺の映画館では上映されず、映画館では見れなかった作品。先日、ようやく観ることができたわけです。



以下、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントからのあらすじの引用。

罠にはめられ失職した一匹狼の元メキシコ連邦捜査官マチェーテ。
不法移民嫌いの米政治家の暗殺を依頼されるが、それもまた新たな罠だった…
壮大なる復讐シンフォニーが今始まる!!!

ストーリーとしては、嵌められた警官が黒幕に復讐するという映画ではよくある流れなんですけど、主人公のマチェーテ自体かなり独特なキャラクターだし、味のありすぎる登場人物が脇を固めているのをはじめ、女性のデリケートな部分から携帯電話が出てきたり、「マチェーテ やればできる」と急に片言になったりとセリフ、演出がバカバカしかったりで、かなり強烈な作品になっておるのです。

主人公のマチェーテ自体は全くどんくさいところもなく、むしろスーパータフで強い。んでもって、ロバート・ロドリゲス監督の映画にありがちな「細かいことは気にするな」的なストーリの端折り。そのおかげで、ストーリーのテンポはかなり良いと思う。独特の「間」や映像上の効果も良い感じで、全体的に何も考えずに観ても全然楽しめる。「キル・ビル」を面白いと思った人は、間違いなく楽しめる作品。

「キル・ビル」といえば、タランティーノ監督の映画ですが、タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督は仲が良いらしく、お互いの映画に出演したり楽曲提供したりしあっているみたいですが、「マチェーテ」にもその他大勢みたいな感じの役でタランティーノ監督が出演してます。

この映画、多分日本国内ではB級映画という扱いになっていると思うんですけど、出演してるキャストはものすごい豪華なんです。主人公のマチェーテ役ダニー・トレホはそんなに知名度は高くないものの、ジェシカ・アルバ、リンジー・ローハン、スティーヴン・セガール、ロバート・デ・ニーロなど、そんな大物スターが、結構アクの強い役を演じているのも見所の一つだと思ったわけです。

出血、流血シーンも多々あるため、グロ耐性がない人や、しっぽりとした映画が好きな人にはダメな映画かもしれんけど、純粋に映画をエンターテイメントとして楽しめる作品だと思うんだぜ。

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